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(直虎)政次みたいな社員が嫌われる日本

 今夜の「おんな城主 直虎」。

 

 一見、鮮やかな逆転劇ではあるが、似たような状況は現代の企業の支店内にも見受けられると思われた。

 

 新任の支店長に対して、本店のお目付け役気取りの社員。実は本店の幹部の回し者に過ぎず、社長の本スジには当たらないのだが、この社員が支店で目を光らせ支店中から嫌われている。

 

 支店長が何かをやろうにも、この社員が足並みを合わせず、更に本店に悪い報告をする。その行き着く先に何が待ち受けているか?

 

 史実では、徳川に加勢することになった井伊にとって小野政次は邪魔になる。そして処刑される。

 

 似たような事例に梶原景時がある。頼朝直属の目付け役として義経とぶつかり、鎌倉に讒言した。そして義経は衣川で亡くなった。同様に畠山重忠など忠義で知られる御家人も犠牲になった。頼朝死後、執権の北条を中心とする鎌倉御家人は一致して景時を征伐した。

 

 日本人はこの手の者が嫌いである。

 

 直虎は義経贔屓(判官贔屓)の日本人にとって、スカッとする存在かもしれない。