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朴罷免を拮抗作用で考える

 いま放映中の2時間サスペンス「深層刑事」というドラマに、「拮抗作用」という言葉が出てきたので気になり調べた。

 

 ・・・『拮抗作用(きっこうさよう)とは、薬理学においては、2種類の薬物を併用した場合にその作用が減弱する現象である』・・・

 

 効果を減弱する作用・・・。

 

 思えば、独身者が婚活をして結婚しようにも、各地域が婚活パーティーを開いて出会いの場を設けようにも、そこへ何か“拮抗作用”があれば婚活の効果が減弱して結婚に至らない。未婚者の増加をもたらす“拮抗作用”とは何か? というふうに考えることができる。

 

 詳細はメインサイト「ツインサイバーシステム」にいずれ書く予定だが、「状態の拮抗作用」として使う場合は次のようになる。

 

 【考える状態(γガンマ波の脳波)】と【一人前に何かをプロのように扱える状態(β波の脳波)】とが相互作用を起こす場合はプロらしく論理がしっかりした理屈を述べられる。

 

 しかし、【低レベルなインストラクターが権威となり強制して一人前ではなく半人前になってしまう状態】が起きると、【考える状態】に拮抗作用を起こし、論理がしっかりしないことになる。

 

 拮抗作用を起こす低レベルなインストラクター。

 

 こう考えると、韓国の朴大統領の罷免も法的や情的な側面以外から見ることができる。すなわち、韓国民の望む状態に朴という存在が拮抗作用になるのである。

 

 ただ日本人は為政者の罷免までには至らない。それを韓国のネットでは罷免に至った自分たちの方が民主的に優れていると自慢し、日本のネットは何を勘違いしているのだと憤る。

 

 日本では拮抗作用を起こす為政者は支持率を落とし、自ら辞任する者が多いが、そのまま居座って総選挙で敗れる場合だってある。

 

 脳波の話に戻ると、日常生活を送る時はβ波だが、一切の家事や動きを止めてリラックスすれば、脳波はα波に変わる。α波で観察すると見えにくかったものも見えてくる。

 

 そしてγ波に変わる。正しく考えれば結論に至る。

 

 しかし誤った権威の下にいると正しく考えられず結論に至らない。

 

 拮抗作用を起こさせないためにその権威から逃れるか、正すか、自ら替わるか。