大河ドラマ「おんな城主 直虎」。織田信長役は市川海老蔵との記事を今日見た。
コメント欄には期待する声やがっかりする声。
本人は'03年大河の宮本武蔵役以来で懐かしい場所に帰ってきたと言っている。
ここである俳優とどうしても比較せざるを得なくなる。NHKで織田信長も宮本武蔵も演じた役所広司だ。あれは良かった。豪快に笑い飛ばす魅力的な織田信長、ストイックに鋭く剣を極める宮本武蔵。
一方、海老蔵の武蔵はというと・・・、
例えば、黙って両手をお通(米倉涼子)の両肩に乗せジッと見つめるシーンでは、ナレーターが「武蔵は〜と思った」と語っていた。つまり、演技やセリフで視聴者に伝えられる力がないからこうなるのだ。当時は私生活も良くない遊び人だった。
その後、家庭を持って落ち着き、父の看病や歌舞伎界でもそれなりに頑張っているので、今度の織田信長にも期待できない訳ではないが、やはりテレビ的には彼の存在感だけがほしいのではないだろうか。
そういえば桶狭間で敗れる側の今川義元とて、セリフのほとんどない落語家の春風亭昇太で、これも存在感だけで出演している。
下手にセリフを喋らせて失敗したくないからだろう。
海老蔵の信長もたぶんセリフは少ないはずだ。