大河ドラマ、今年も取り敢えず視ている。
女性を主人公にした大河は篤姫以外ハズレが多いと言われているものの、飲料に例えれば砂糖が入っていると飲みやすくなるようなものかもしれない。ちなみに男性の主役には決して女性のような甘味はなく、ワサビやカラシやコーヒーの苦味ように渋い俳優が演じれば第一印象的には特に問題はないと思う。
次の問題は脚本や設定。史料が少ない分、脚本家の自由度が増しむしろそれが良いと言われる。確かに、井伊家の一人娘「とわ」が次郎法師になる経緯はよくできており面白かった。しかし…、
第1話から視聴者を気にさせていた、主人公とわを陰から助ける存在はいったい誰なのだろうか? 伝説の竜宮小僧かもしれないと言われて信じ切りそのままだったが、実際に桶に飼葉を入れられたため実在の誰かには違いない。それが不明なまま今回のラストは9年後になって柴崎コウに演者が変わっていた。
視聴者のモヤモヤは当然残る。しかも今回は、「我も皆の竜宮小僧になる」と言って桶に水を入れるくだりがある。やはり誰かが陰に居るのか、居ないのか?
居るとしたら9年間何をしていたのか? 9年間隠し通したのか? 本職の忍者なら合点がいくが忍者の可能性は低い。
そもそも女性脚本家が書いたファンタジーといえばそれまでだが、出て来なければ視聴者を馬鹿にしており、出て来ても現実性が低すぎる。