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真田丸と逃げ恥のキスシーン

 昨夜放送された真田丸の題名は「前夜」。

 

 又兵衛や重成の死やら、妻子を政宗の陣に送ったり室賀の息子が出てきたりいろいろな話が盛り込まれたが、タイトル通り決戦前夜の幸村ときりの話が中心と言いたいのだろうか?

 

 そうなるとますますこの大河は真田氏の物語ではなく源次郎ときりの話となる。そこが私自身ずっとしっくりきてなかったところだった。史実の面白い話題がむしろ少なく、三谷ならではの笑い話を皆評価している。

 

 それはさておき本題に入るが、視聴後に感想ブログをいくつか見てみると接吻にふれているものがあまり見当たらなかった。あえて盛り込む必要はなかったと思うが、もしどうしてもと言うなら死を前にした動揺から冷静さを失いかけ(冷静なままだった)本当の心が出てきたように描くべきではないのか? 

 

 堺雅人が「リーガルハイ」でコキおろした新垣結衣主演の「逃げ恥」での接吻はまさにそうで、誰もが平匡は手さえ握れないと思っていた中、終着駅の2人きりになった電車内で手どころかキスしてCMに変わった。ネット上は驚愕の声が長時間つづられた。

 

 真田丸はせっかくキスシーンを盛り込んだがほとんど騒がれていない。どう評していいのか難しい面もある。「逃げ恥」のキス騒ぎに便乗した面もあるかもしれない。

 

 制作側の意図を十分汲み取っている訳ではないが、決戦前夜は手をつなぐだけでも共闘感が出せていいのになあと、思う。