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逃げ恥4話を境に少子化が変わるか?

 昨夜の4話について。

 

 「逃げるは恥だが役に立つ」における星野源が演じる津崎平匡というキャラは、「プロの独身」を自負する通り昨今多いタイプの男性である。自身が平穏であることを第一に考えるため週に一度だけ清掃人を雇っていた。

 

 そこへ、これまた昨今多いタイプの女性が入ってくる。大卒がアダとなって就職できず、派遣に行っても派遣切りにあう新垣結衣演じる森山みくり。

 

 両者とも性格は非常に良く視聴者ウケがよい。なぜ彼らは幸せになれないのか???

 

 昨夜の4話では、イケメンで肉食系の風見がみくりに近づいたため津崎は落ち込んでいく。津崎はみくりを引き止める言葉も手段も経験もない。通常はこのまま風見がみくりに短期間の関係ができていつかは別れるものだ。津崎には何もできない…。

 

 津崎はみくりを雇っていることが次第に辛くなり、雇用主としての立場を崩さないまま、風見の清掃をメインにするよう発言する。「あなたの自由意志です」と。

 

 ところがドラマの最後、大きな展開が起きる。帰宅した津崎の前に雇用契約書をもったみくりが言いたいことがあるんですと立つ。ビクつく津崎。別れるのか? 2人とも座る。

 

 すると、契約書の中の恋人ができた場合の条項に、極力隠すことという内容が現実的に考えて非常に難しいため、今の状況で最も良いのは津崎さんが恋人になることです。と発言。「どうするかは津崎さんの自由意志です」とも。

 

 (さあ、どうする!津崎平匡!)と睨みつけるみくり。あまりに信じられないことに目がテンになる津崎。ガクガクするところで終わった。

 

 ドラマ感想コメントには「驚愕の展開」や「神回だ」等が書き込まれ、視聴率も毎回上がる珍しい形となった。

 

 実は、たとえドラマとはいえこうした「前例」を1つでもつくることは大変意味があるように思う。

 

 4話前半の流れが大半な現代社会で、女性が逆手をとって提案を行い、詰め将棋のように男性を追い込む。もちろん互いに大好きとは言わないまでも及第点ではという感情があってのことだが。