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安倍総理の功績は「働き方改革」になるかもしれない

 昨日、大手広告代理店「電通」に労働基準監督署の「かとく」が入った。この部署は過重労働の撲滅を目的としているため、読売新聞によると労基の本気が伺われるという。

 

 13時に始まってすぐの13時5分にNHKが報道したため、ネット民の多くが抜き打ちではなく事前に電通がそう報じるよう仕向けた自作自演と受け取ったものの、電通だけを標的とせず全国的な過重労働撲滅のため「かとく」の方がNHKに連絡していたとも言える。

 

 広告代理店や総合商社、テレビ局などでは、高い給料を支払う見返り的な意味で過重労働を強いる風潮が根強くあるものの、それではもはや国際的な流れに反しており、安倍政権は「働き方改革」を提唱している。そんな中で、自殺事案を受けての抜き打ちの立ち入りだった。

 

 今後、電通をはじめブラック的なエクセレント企業の正社員もきちんとタイムカードを打刻するようになるのか。

 

 難度の高い仕事を休日返上で取り組んで達成感を得る楽しみは減る。

 

 業務時間内にできるよう無駄な仕事や無駄な社風を減らす義務もあるとは思うが。

 

 小泉政治は劇場型と呼ばれたりアメリカに郵政の貯金を献上したりといろいろ批判があったものの、今となっては日本国内の増え続けていた犯罪件数を大きく減らすきっかけとなった「官民合同会議」はもっと評価して良いと思う。285万件をピークに今では140万件以下にまで下げたほどなのだ。

 

 安倍総理美しい国アベノミクス北方領土交渉など成果の出ないものも多いが、意に反して「働き方改革」は後世に評価されるかもしれない。