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豊洲の騒ぎの夢のあと

 東京湾岸に何をつくるか? 1980年代から続く話だ。

 

 鈴木俊一都知事は「都市博」をやると言い、次の知事選で中止を訴えた二院クラブ参院議員の元タレント、青島幸男が当選した。青島氏はまさか自分が知事になるとは思っていなかったのか、中止後の構想がなかった。

 

 1999年、石原慎太郎新都知事は築地を視察した際、「古い、狭い、危ない」と感想を述べ、側近の豪腕で知られる浜渦武生副知事が豊洲跡地に移転させるべく東京ガスと話をまとめた。その後、危険な化学物質が問題点となるも盛り土で対策することにし、猪瀬、舛添を経て小池新都知事の代で実は違っていたと露見し現在に至る。

 

 ウォーターフロントとも言われる沿岸部は夢を生みやすい。フジテレビもお台場に移った。カジノ場もここに作りたいと言う議員連盟もある。経済特区の話もあった。

 

 しかし、通勤に不便なうえ災害に弱いマイナス面もある(そう考えたら築地はほどよい場所と言える。築地は改築の方向で良いだろう)。

 

 そもそも沿岸部の夢は輝かしいものではなく、実はもっと無味なもののように見える。実在の夢の島のように。