先日の「真田丸」。
犬伏にて真田家は東西に分かれる話が決まる。長男の信幸は徳川方につくとしつつ、「これは決して真田家が離れ離れになることではなく、いずれが勝っても助命することで再び3人で飲むようにするための策なのじゃ!」と言い放つ。
ネットでは大泉洋の熱演が好評だった。
最後に信幸は古代中国の元帥・韓信が父にそっくりだと酒の談義の中に言う。「背水の陣」とは川を背にすることで退路をなくし皆を必死にさせる策ではなく、「川を背にすると敵は背後に回り込めず包囲されない」「味方は前面に集中できる」「敵が侮って全軍で向かう隙を狙い、伏兵で本拠を叩ける」利があるという。まさに父上に似ていると。
すると昌幸は、韓信はバカだっと発言。後世にそこまで見抜かれるともう背水の陣は使えぬではないかと。
一見、分かりづらいやりとりだが、おそらくこの後にくる第二次上田合戦への伏線だろう。第一次上田合戦の時は上田城の背後の越後に上杉氏がおり、兵法通り山を背にしていた。しかし国替えで上杉氏は会津に移り、越後には堀氏、すなわち川を背にしたようなものである。
きたる昌幸の上田城籠城について、背水の陣になって迎え撃つ作戦でいくとはいえ、敵が狙い通り侮って攻めてこなくなるのではと憤ったといえる。
ただ、今の段階でそう知ったことで、昌幸はさらにもうひと工夫凝らして当日臨むようになる。