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最近のアンダーコントロールできない例

 福島原発の凍結作戦が失敗したことが先日明らかになった。

 

 映画では体内に核をもつゴジラを凍結させる作戦が成功していたが、現実はやはり厳しい。ニュースでは99%分は凍らせたが残る1%に洩れがあったと報じていた。元々湧き水が尽きないことから理論上無理と言われていた。ネット民からは「税金の無駄!」やら「東電潰れろ!」だの激しい罵声が飛んできている。

 

 東京五輪招致運動の際の安倍総理の演説にあった「アンダー・コントロール」が嘘だったことも改めて問われている。総理に今のところ動きはない。

 

 外国人にとってのコントロールという言葉は、日本人には馴染みが薄いかもしれないが、サイバネティックスの安定した系をどうしても想起させる。サイボーグやサイバー空間の語源になった考え方だ。

 

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 上の図は極めて単純な系で、自動販売機でジュースを買ったり原始的な中央統制経済、見ないで物をつかむ行動などが該当するが、下の図は少し複雑化する。

 

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 つまり、下の「環境」からの外乱があって目的値通りの実現値を得られなくても、適切な「プログラム」があれば制御できるという系である。安倍総理の「アンダー・コントロール」もそういう意味に捉えられた。しかし凍結作戦が失敗して今もなお放射能に汚染された地下水が海に流れ出ており、お手上げ状態になっている。この様子を表すモデルがサイバネティックスにないために、私は可変式の状態が変化する様子を描くタイバネティックスを論じた。

 

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 現状の福島原発は左から3段階目の状態で止まっており、安定していない。焦る意識が膨らむばかりである。

 

 同様の例はSMAPでも言え、ジャニーズ事務所は従来の方法で主要マスコミを押さえようとするも、ネット民は「はい、これも嘘」と盛り上がり、押さえ切れてなく制御不能に陥っている。