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文春砲が炸裂しやすい今年

 都知事選が迷走している。無理もない。資質も大事だが、今の時代は「文春砲が炸裂しない人」という条件も必要だからだ。ワタミの社長がいくら出馬を希望してもとても難しいだろう。

 法律とは違うところで、徐々に「文春砲」が物事や正義の基準になってきている。社会科の時間に先生は生徒たちに文春の存在と影響力も教える方が現実に合っている。

 もちろん、ベッキーや舛添やショーンKのやったことは認められない。しかし、イチ民間雑誌が売上目的のためにスクープする記事には公平性が欠けており、免れている大物や悪人ももっといっぱいいよう。

 文春砲があるから皆が注意するようになり、結果として世の中が多少良くなっているという見方もできるが、結局は盗撮を気にするだけで、深いところで良くはなってない。もし人々がもっと倫理的になり、社会に自浄作用が機能しているなら、文春にとっては仕事がなくなる事態である。

 そこそこ乱れていて、馬鹿な政治家や芸能人がいる、血祭りにあげてもいい状況こそが彼らにとっては温床になっている。それでいいのか?というとマトモとは言えない。