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ダラダラのススメと公募方法の見直し

 「脳が活性化する? ダラダラが脳にもたらす意外な効果」

 寝ている訳ではなく、かといって仕事をしているワケでも遊んでいる訳でもないダラダラとしている時、実は脳が活発に働いていて素晴らしいアイデアが生まれたり、脳が急激に成長したりするという。

 これは主サイト「タイバネティックスの講義録」第1講に登場する「広告王ヤングのアイデアの作り方」に載っている話とも共通する。アメリカの広告王、ジェームズ・ウェブ・ヤングによると、アイデアを生むには次の5段階を踏むとよい。

  ①情報をカードにまとめて整理する。
  ②カードをタテヨコ様々に組み合わせて考える。
  ③考えるのをやめて、ダラダラと過ごす。
  ④「ユーレカ!」「わかった!」と閃く。
  ⑤生まれたアイデアの種を現実的に育てていく。

 カギは、②を十二分にやり尽くした上で、③も徹底的にダラダラと過ごすことである。好きな音楽をかけてマンガを読んで菓子をつまむのもよい。リラックスしてボーッとすることを悪とせず、脳のためにもアイデアのためにも善とする。

 そういえば、乳児や幼児もそんな感じで室内で玩具をいじったり、飽きてその玩具を放って次の玩具を漁ったりしてダラダラと過ごしているが、脳を成長させているのだろう。寝る前もなかなか寝付けずダラダラとしている。

 あと問題は、④で生まれたアイデアを現実化する⑤の取り組みが不十分なことである。世の中には様々な提案箱や公募があるが、当選し採用されるものはごく僅かで、他の多くの④は無かったものにされる。非常にもったいない。

 ⑤の重要性をもっと共有し、アイデアを閃いた人も素晴らしいが、アイデアを採用し現実化した人や組織も評価の対象にするべきである。