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突然の出来事や人事を表す卦とは

 突然の事案、突然の事案に伴う辞令、これらを八卦で表すと、山でも水でもなく、まさに「雷」の卦になる。政治家の三木武夫も、弱小派閥なのに田中角栄の突然の退陣に伴い総裁に選抜されると、「青天の霹靂」と漏らした。青空なのに雷という意味だ。

 雷を含む卦は、六十四卦中16ある。メインサイトの方で後日おいおい書いていくが、春の人事の季節で個々の辞令を見るに、いろんな雷があると分かる。例えば「天雷无妄(むもう)」の場合、天のはからいに間違いがない人事となる。しかし、「地雷復」の場合、それなりに当然な経過に過ぎない。どっちなのか。

 事情が分からない人にとっては天雷で、事情に詳しい人にとっては地雷。そこまでは分かる。しかし安岡正篤をナメてはならない。歴代の首相がこぞって相談したし、あの難しい沖縄返還も相談に乗って助言したほどの人だ。雷さえも自在に操っていたのではないだろうか。

 とりあえず天と地以外の卦も丹念に見ていき、雷についてももう少し詳しく考えたい。