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オモテの華やかさとウラの過酷さ

 いまヤフーで楽しみにしている連載記事の1つが、ウルトラセブンの制作秘話。

 

 読むとなるほどという話が多い。例えば「ウルトラマン」の主な姿勢は前かがみになってアゴを突き出す形だったが、「ウルトラセブン」は胸を張ってアゴを引く姿勢が多かった。これは、前者のスーツアクターが長身で、テレビ画面に全身が映らないため監督が指示したからだという。

 

 そして、セブンのスーツアクターも最初は同じ人が演じるはずだったが固辞されたため別の人になり、武道に長けたガッシリ型の人が演じて結果的には成功した。もしセブンも同じアゴを出す姿勢だったら各々の個性的魅力は半減しただろう。

 

 固辞した俳優、古谷敏はセブンでは顔を見せてアマギ隊員を演じ、その後興行系の会社をつくったものの潰れ、平成初期はビル清掃員にもなり、最近になって再びオモテ舞台に出るようになった。一方、セブンのスーツアクターのその後は諸説あるがいつの間にか亡くなっている。

 

 古谷敏によると、水中戦の撮影ではマスクに水が入って溺れそうになったり、火薬を使った撮影も火傷しそうになったりと大変だったという。

 

 オモテでは絶大な人気を誇った作品だが、ウラ側の過酷さは今まで知られずにいた。

 

 古谷敏は老いてもファイティングポーズはウルトラマンそのもの、興味を持った人はぜひ画像検索を。いずれにせよ報われて良かったと思う。

 

 

オモテの強さとウラの強さ

 前節の続きで、体力や知力、ワザ、財力などを強くすることも大事だが、ウラを強くすることも疎かにはできない。

 

 風水、四柱推命、お参りなども抜かりなく行わないと、どんな偶然に出くわすか分からない。宗教については、触らぬ神にという言葉もあるが、冷静に付き合うべきである。

 

 姓名判断の仕組みは私も長年考えてきているが、もし総格が良くて名格が悪ければ、あえて改名せず若いうちの苦労を選べと言いたい。そして運勢が変わるタイミングを注意深く見極め、権謀術数を尽くせばうまくいく。

 

 現代日本の閉塞の原因をズバリ言うと、オモテしか見ず、ウラ側の目に見えない世界を大事にしないからである。

 

 

 

 

オモテの戦いとウラの戦い

 戦いには、表面上のものと裏側のものとがある。

 

 表面上の戦いは、見聞きでき、力や距離、数、ワザなどで勝負が決まる。野球も戦争も人事争い(選挙戦)も表面上の経過や結果はよく報道される。

 

 一方、裏側の戦いは見聞きできない。勝利の女神や運不運などの偶然の世界である。例えばある2人が勝負の前に星座占いを朝のテレビで見ると、12星座の中で一番ベストは○○座と言われて嬉しくなるものの、実は同じ星座だった。すると今度は何が勝敗の分け目になるのか?

 

 血液型や姓名判断も調べたところ、相手の方が良い場合はどうするか? 

 

 グッズ売場に行って必勝アイテムを買うか? 調べて呪文を唱えるか? お祓いや祈祷をお願いするか? もちろん室内を清掃して風水のバランスをとったりもする。

 

 そうやって手を尽くすと、オモテの勝負に不思議な偶然が起きたりする。そう考えると相手がウラの勝負に疎い場合は有利かもしれない。

 

 逆にウラの勝負に詳しい者同士だと、あとはバイオリズムの波や時期などを利用したり、強い者同士を組ませたりとウラの強化にかかってくる。

 

 受験戦争も初詣に行く学生の方が行かない学生よりは有利だが、さらにお守りを持って純粋に合格を祈念する方がオモテの勉強にも作用する。

 

 奢りたかぶった政治家の失敗はその逆の作用である。朴槿恵がまずつまずき、今また安倍晋三も親しい関係者の優遇という同じネタでつまずきかけている。

 

 

 

 

集団としての強さ

 「戦う集団」という言葉がある通り、全員が一致してコトに当たる集団はその人数以上の力を発揮するものである。

 

 逆の言葉は「戦わない集団」、または「戦う人もいれば戦わない人もいる集団」。前者は敵が攻めてくれば敗北につながり、攻める気が特に強くなければ講和をしようとする。後者はよく見掛ける事例である。

 

 源平合戦の時代の源義経率いる源氏軍もそんなもので、普段は若い義経をナメてバラバラな軍のため勝負が決着しない。そこで少数精鋭だけで鵯越の逆落としを敢行した。

 

 現代のネット上のコメント欄も皆が自由気ままに書いている。言論の自由だから悪くはないが、有事の際は減らず口を叩いて行動が伴わない人が多数出そうである。

 

 また、たまに玄人ウケする画期的なコメントがあったとしても、大多数の素人の意見の中に埋もれてしまう。言論の自由は希少な知恵の発掘のためでもあるのに。

 

 ではどうすれば中途半端な集団を戦う集団にできるのか? 理論的にはまずリーダーに戦う気がある者を据える。次に補佐する者が何人か要る。そして全員が一時的には衝突し合う段階を経てやがて1つの方向に向け直す、といった過程を聞いたことがある。

 

 もちろん戦わない者を排除し、戦う者を追加する入れ替え作業もいる。問題は、排除された戦わないリーダーを送られた部署である。戦う人たちが苦労し、戦わない人たちがのさばるようになる。

 

 いよいよ有事となった際、賢明な判断を行って戦闘体制を整えることが重要である。

 

 

ある意味、闇から始まるウルトラマンジード

 別にウルトラシリーズを見ている訳ではないが、7月8日から始まる「ウルトラマンジード」は注目度が高いようで、もうすぐ終わるオーブの最終回がどうでも良いほどだ。

 

 シリーズ史上最大の悪役であるウルトラマンベリアルの息子がジード。そのため目が悪役っぽく、心は善良でも世間から誤解を受けるという設定である。

 

 そんな冒険的なストーリーで果たして視聴率はどうなるのか。ウルトラシリーズは時々失敗がある。ネクストは最大の失敗と言われる。おそらく考え過ぎたからだろう。

 

 そもそも最初のウルトラマンの場合、あの赤と銀のたった二色のコスチュームが当時の高度経済成長下の工業力が強い日本を象徴し、敵の怪獣はほとんど地底から出て来るように伝統や自然を象徴していた。

 

 次のセブンは自然から宇宙へと視点を移し、これも当時の時代背景と関わり成功した。

 

 やがて円谷プロは時代とのマッチングがうまくいかなくなり、レオでいったん終了した。アニメのザ・ウルトラマンも成功したとは言えない。

 

 最近のウルトラシリーズネクスト以外はいちおううまくいっている。ただジードは難しい設定だと思う。昨今は闇落ちするストーリーが多いと前回書いたが、この作品はある意味、闇から始まっている。

 

 ベリアルの元の姿がイケメンだったように、ジードも最後は悪人面が善人面に変わると思われる。

 

 また、闇に落ちたベリアルがスターウォーズアナキン・スカイウォーカー(ダースベイダー)なら、辺境の地球で成長したジードはルーク・スカイウォーカー に当たるのかもしれず、そこにインスピレーションを得たならウルトラ族の中心にもなり得る。

 

矛盾から闇落ちする昨今のドラマ

 いくつかの人気ドラマから共通点を考えたい。

 

 「CRISIS」の最終回は、特捜班が国家に絶望した挙げ句闇側と各々手を組み始め、テレビに「緊急ニュースです」と映し出すところで終わる衝撃?の展開だった。視聴者は続編を期待するも主役たちがテロを行うところは見たくないとの声。

 

 一方、これも話題のドラマ「あなたのことはそれほど」の最終回も主人公の美都は1人浮かばれないラストだった。元夫は確かに怖い笑い方をするけれども「美都さんのことはそれほど」と言って別の女性と再婚、勤め先のバツ3院長も美都の親友と再婚、不倫相手の有島は生まれた娘がカスガイとなって麗華と離婚せず、波瑠演じる美都だけがそれらを見て運命の相手?と出会うことなく終わる。一生会わないかもしれない。これで視聴者はスッキリする???

 

 そして「母になる」の最終回も同様に、小池栄子演じる門倉麻子が育てた広を生みの親に戻して石川県の旅館に務めるも過去を知られて解雇され、都内で広を中心とする幸せな家庭を見つつどこかへ去るという不幸で終わった。麻子にもそれなりに深刻な事情があり、全面的な悪女ではない。

 

 これらに共通して言えるのは、国家の矛盾や婚姻の矛盾の中で主人公達が結局乗り越えられないストーリーをドラマ製作者が作っているということ。

 

 かつては偶然や奇跡、助け、協力、応援、アイデアなどが途中で必ず登場し、ハッピーエンドなラストで終わることが普通だった。視聴者はそんな奇跡はないよと、どうせドラマの世界だからと割り切っており、もしバッドエンドなラストがあれば抗議していた。私も脚本家の力不足だと思っていた。

 

 しかし、他人の不幸は蜜の味という言葉もあるせいか、主人公の闇落ちでも受け入れられる風潮が昨今増えてきたように思う。実際、どんなに婚活を頑張っても変わらない現実、政治にも期待できない現実、妊活も成功しない例は少なくない。

 

 今年の大河ドラマ「直虎」も、最後は直政が徳川家に取り立てられるとはいえ、直虎の代で所属先の今川家は没落し、本人も一生独身のままだった。父や許嫁などの周囲も不幸に終わる人が多い。

 

 ただし、直政への日頃の教育や直虎の問題解決能力なしに逆転はあり得ない。大河がそれを描くかどうか。

 

 

 

 

 

タラレバーやっと購入

 先月「業務スーパー おすすめ」で見た第1位の「タラの燻製レバー缶詰」。

 

 なんでもあん肝に勝るとも劣らぬ味で、ポン酢と絡めると最高の酒の肴になるとか。

 

 昨日、沿線に業務スーパーを見つけたので思い出し、入って店員に聞いたところ、缶詰売場を確認して「売り切れた」と。確かに表示は残っていた。

 

 その後2店に入ったものの無かった。どうもおかしい。そんなに人気爆発商品なのか。4店目にて改めて主任らしい人に聞くと、先日まで扱っていたが今は全店取り扱っていないとのことだった。万事休す。

 

 仕方なく業務スーパーの他のおすすめであるアトランティックサーモンのシーチキンや菓子類を買ったが、こうなるとどうしてもどうしても食べたくなった。

 

 海外商品を扱う店といえば他にカルディがある。訪ねてみるとたくさん売ってあった。さっそく購入、ただし510円と高い。

 

 帰宅して実食。確かに酒には合う。合うには合う。肝臓だから栄養もあるだろう。ただし好き好きというか誰もが好むものではない。何より高いのでたぶんもう買わない。